高梁紅茶
みんなで作った紅茶畑の物語。復活と再生。私たちの想い。
「荒廃茶園を復活させよう」
茶畑での活動と聞いて、静岡のような青々しい緑が広がる茶畑を思い浮かべた。
でも、目の前にあるのは、15年もの間放置された茶畑。
初めて鎌を握り、草を刈った。見たこともない虫がいた。
刈っても刈っても減らない雑草。ひたすら、みんなで草を刈った。
でも、いちばんの記憶は、草を刈った後にみんなで飲んだ紅茶がおいしかったことと、藤田さんと奥さんの優しい笑顔。
1年目、2年目、3年目…
だんだんと茶畑がきれいになっていった。
そして6年目にしてようやく、この荒廃茶園の茶葉だけでつくられた紅茶がうまれた。
それが「15年ぶりに再生させた茶畑からできた紅茶」。
人のつながりから復活した茶畑。
私たちの想いとともに、この茶畑を次の世代につなげたい。
2022年。
この茶畑でひとつひとつ丁寧に茶葉を手で摘み、その茶葉だけでつくられた「手摘みの和紅茶」がうまれた。
大切な人と飲んでほしい。
高梁の茶畑を次の世代につなげるために。
〈高梁紅茶〉の製造者である百姓のわざ伝承グループは、高梁市において耕作放棄地となっていた茶畑の再生を目的に、ノートルダム清心女子大学との協働のもと、2012年から「荒廃茶園再生プロジェクト」をスタートさせました。そのプロジェクトの開始から6年後の2018年、再生された茶畑の茶葉のみを使用した新しい商品がうまれました。
さらに、2022年には、ノートルダム清心女子大学、百姓のわざ伝承グループ、株式会社ジェイアール西日本デイリーサービスネットの三者間において共同研究契約を締結し、高梁市の地域資源の創出と活用により地域経済の活性化を目指し、より付加価値の高い〈高梁紅茶〉の商品開発に取り組む産学連携プロジェクトを推進しています。